お酒好き必見!肌荒れや二日酔いに悩まないために摂りたい栄養素
ビタミンCはいつもの倍を意識して!
「ビタミンC」と聞くと「美肌作り」というワードが真っ先に頭に浮かぶ人が多いと思いますが、実はビタミンCは他にも「免疫力アップ」や「アルコールの代謝」に関わっています。お酒の主成分であるアルコールは体内に入って分解されますが、このアルコールの代謝にビタミンCは欠かせない栄養素なんです。
毎日の美肌作りのために旬の果物やお野菜をとっているという方も、お酒を飲む機会が増えるこの時期は「いつもの倍以上のビタミンC」を意識して食事にとり入れるのがおススメ。
お酒のお供には、唐揚げなどの揚げ物やハムやソーセージなどの加工食品、塩っ気のあるチーズなどが好まれやすいですが、これらに加えてドライフルーツや旬のフルーツの生ハム巻き、サラダなどの野菜料理も是非加えてみましょう。ビタミンCは体内に蓄積できない栄養素のため、毎日、出来れば毎食取り入れるのがおススメです。
「タンニン」で二日酔い予防!
日本茶やワイン、渋柿などに豊富なタンニン。タンニンはポリフェノールの一種で、体内の活性酸素の働きを抑えて細胞の老化を防ぐ「抗酸化作用」が高い栄養素のひとつ。アルコールが体内で分解代謝される際に発生するアセトアルデヒドやアルコールそのものの代謝を、タンニンはサポートしれくれると言われており、二日酔い予防に効果が期待されています。
冬は柿がおいしい季節。切り分けた柿を生ハムで巻くとおつまみにもピッタリの美味しいひと品ができますよ。柿は上記で述べたビタミンCも豊富なので、お酒好きの方におススメのフルーツと言えます。1日1個を目安にとり入れましょう。
ビタミンB群で代謝をサポート!
ビールや日本酒などの醸造酒、梅酒、紹興酒、サワー、チューハイ(一部商品を除く)などには糖質が多く含まれています。またお酒の席には、どうしても脂っこいお料理が増えてしまいがち。
ビタミンB群、特にビタミンB1とB2には、体内に入ってきた余分な脂質や糖質の代謝をサポートする働きが期待されています。ビタミンB1はゆで大豆などの豆類、豚肉の赤身、鰻のかば焼き、ぬか漬け、玄米ごはんなどに豊富です。ビタミンB2はレバー類全般やブリ、卵、豆苗、納豆、牛乳、ヨーグルトなどに豊富です。飲み会が続く時期はこれらの食材を積極的に取り入れましょう。
ウイスキーやワイン、ブランデー、焼酎などの蒸留酒は基本的に糖質がゼロまたは少ないので、糖質が気になる方はこれらの蒸留酒をたしなんでみては?
大人の女性たるもの、お酒の席を品よく楽しみ、翌日以降も二日酔いや肌荒れに悩むことなくスマートにかつキレイに過ごすのが理想。ご紹介した栄養素たちを味方につけ、食事もお酒も存分に楽しみながら、体の中からキレイを磨きましょう!
【参考文献】
・「あたらしい栄養学」(高橋書店)吉田企世子・松田早苗/監修
・「栄養素の通になる」(女子栄養大学出版部) 上西一弘/著
・「美肌美人栄養学」(X-Knowledge) 蒲生桂子/監修
・「からだにおいしいフルーツの便利帳」(高橋書店) 三輪正幸/監修
- 執筆者:
- 國塩 亜矢子