便秘はストレスから?自律神経ストレスによる「内臓不調」を予防するヨガ
思う通りにいかないのが、胃腸です。それは、内臓が意思とは無関係に自律神経に支配されているからです。今回は、自律神経に働きかけて、胃腸の不快感を予防するヨガをご紹介致します。
なぜ、食事や運動の効果が出ないのか
便秘など、自律神経の影響を受ける胃腸の働きによる不調の場合、交感神経の働きが優位になっていることが考えられます。
慢性的にストレスを抱えている、睡眠不足などの休息不足、イライラしやすい、スマホやパソコンの画面を長時間見るなど、交感神経の働きが優位になる原因が重なっている場合です。
便秘にいいという食事や運動をせっせとすることも、精神が緊張し、「何で良くならないんだ」と焦りやイライラにつながっていたとしたら、逆効果です。
副交感神経の働きで動く胃腸
一方内臓は、副交感神経の作用で働きます。夜ぐっすりと寝て、リラックスできるほど、翌朝便通がいいことからも理解できるでしょう。
普段心身の緊張が続く方ほど、意識的にリラックスを促す方法や時間を取るといいでしょう。それでは、実際に役立つヨガをご紹介致します。
副交感神経の働きを整えるヨガ
・ギュー、ストン
肩をギュー!と思いきり持ち上げてから、一気に力を抜いて下ろします。
手足にギュー!と思いきり力を入れてから、一気に抜いてゆるめます。
緊張を一時的に思いきり高めると、副交感神経がスタンバイ状態になり、力を抜いた時にも脱力と同時に皮革リラックスしやすくなります。多くのヨガのポーズはこの原理で、ポーズを解いた後の深いリラックスを促しています。
・深い呼吸
息を細く長く、最後までゆっくりと吐ききった後、へこんだお腹をゆるめて自然に息が入るのを感じます。大きく吸おうとする前に、吸えるだけの肺のスペースを確保するために、吐ききることを意識します。
呼吸の中でも、細く長くゆっくり「吐く」時、副交感神経がより優位になります。ヨガでも、折に触れて吐く息を意識します。
・自然の一部のイメージを持つ
太陽の温かい光を浴びる、大地に深く根を張る足元、頬に当たる柔らかなそよ風、雲ひとつない澄みきった青空…自然を見るだけでなく、イメージをするだけでも、脳はリラックスします。人間も自然の一部ですから、自然のパワーを取り込んで、自然治癒力が上がります。
おわりに
いかがでしたか?日常生活に追われて、胃腸も休む間がなかったことはありませんか?私達のスケジュールやペースに合わせるストレスが、内臓にかかっていなかったでしょうか。少しでも、ヨガのエッセンスを取り入れた自律神経の調整が役立ちますように。
- 執筆者:
- 美宅 玲子