手先の冷えがじんわり温まる。簡単「指ヨガ」呼吸法~各指の効果~
手足の先のツボ
漢方薬やツボなどでなじみのある東洋医学のルーツは、紀元前までさかのぼります。それによると、体には血管のようには目に見えない「気」の流れがあり、その中の体の表層に表れる場所のうち、刺激すると「気」の流れを良くしたり内臓の働きを活性化するポイントを「ツボ」と言います。
手足の爪の生え際の両わきは、体を流れる「気」の出入口(発着点)となっています。そのため、手足の先はエネルギーの出入りが多く、エネルギーにあふれているのです。
指を合わせて感じる温かみ
両手の指を、それぞれ合わせてみて下さい。指同士が合わさった部分を意識しながら、ゆったりと呼吸を繰り返します。指同士は押しつけず、ただ触れているだけでも、じわっと温かみを感じ始めるのではないでしょうか。
同時に手のひらの間にも、ほんのり温かみを感じるはずです。まるで、電線をつないだ電球のように、体内に電気が流れ、ほわんと光が灯るように。「気」の流れが生まれ、ぐんと良くなった証拠です。
各指の意識
次に、さらに親指同士を軽く押し合いながら、深い呼吸を繰り返します。
・親指同士の押し合い・・・頭や首の決行を良くします。
・人差し指同士の押し合い・・・肩や腕回りの血行を良くします。
・中指同士の押し合い・・・背骨やお腹背中、内臓の血行を良くします。
・薬指同士の押し合い・・・腰周りの血行を良くします。
・小指同士の押し合い・・・足腰の血行を良くします。
最後に全ての指同士を軽く押し合って、呼吸を繰り返します。
おわりに
いかがでしたか?手先にじんわりと温かみを感じ、それが腕や肩を通って全身に伝わるイメージを持つと、より温まりやすいです。
手の位置を、前や上、後など様々に変えてみると、二の腕の引き締めやお腹に力が入る感覚が分かって効果も増すでしょう。ぜひ、お試し下さい。
- 執筆者:
- 美宅 玲子