寒くておっくう…。ブルーな気分を晴らす「ピラティス胸式呼吸」
寒いというだけで、外へ出るのが億劫になったり、何か行動を起こす気力が湧かなかったりして運動不足になり、うつうつとした気分になることもあるのではないでしょうか。季節性のうつ、というものもあり、年間を通して冬が一番それを訴える方が多いそうです。今回は、そうした気分をゆるめ、体も動きやすくなる「ピラティス胸式呼吸」をご紹介いたします。
寒くておっくう、うつ気分の時の姿勢・呼吸
寒くてがたがた震えている時は、肩をすくめて胸をすぼめたような姿勢になりますが、寒さが続くとその姿勢で体が固まってしまいがちです。そうすると、肩や首、肋骨や肩甲骨周りの筋肉が縮こまって硬くなるので、呼吸も浅くなります。
呼吸が浅くなると、体のすみずみに血液が巡りにくくなるので、余計に冷えやすくなるという悪循環です。自律神経のバランスも崩れやすく、イライラしやすかったり、胃腸の不調が起こりやすくなったりもします。
ピラティスの呼吸法
一方で、ピラティスの呼吸法は、胸式呼吸です。肋骨周りを中心に大きく動かし、首や肩、肩甲骨周りの筋肉をゆるめ、ほぐします。ですから、おっくうになってうつ気分で固まっていた体の部分を温めゆるめることができ、脳や胃腸にも血液や酸素をたっぷりと送るので、神経系の働きを整え、気持ちを持ち上げます。
みぞおちがリラックスしてゆるみ、自律神経の働きが整います。体が温まり、元気ややる気が湧いてくるのが分かるでしょう。
胸式呼吸を行ってみよう
肋骨周りに手を添えます。その手を肋骨で押し広げるようにして、息を吸っていきます。肩を上げるのではなくて、あくまで肋骨の前後左右の幅を広げていくような感覚です。息を吐きながら、手に肋骨が収まっていくようにすぼませていきます。
最初はあまり肋骨が動かず、首や肩が緊張して持ち上がって首をすくめてしまうかもしれませんが、肩に温かいホットパックが乗っていると思って、安心して肩をゆるめましょう。
ゆっくり何度も繰り返していくうちに、体のすみずみまで血液が行きわたって血色が良くなり、それにつれて元気が湧いてくるものです。
おわりに
いかがでしたか?特に、朝日を浴びながら、一日が始まる時間に行えると、一日の活力が湧いてくるでしょう。朝日を浴びることも、セロトニンとメラトニンの分泌を促し、体のリズムを整え、うつ気分を晴らすと言われています。
朝は体が一番硬い時間帯だからこそ、呼吸で内側から体をマッサージして温め、エンジンをかけてあげたいものです。
- 執筆者:
- 美宅 玲子