若々しく、しなやかな体をつくる!簡単背骨エクササイズ【パート1】
若々しい体というのは体重や体型だけにとらわれず、健康でよく動く柔軟さを持っていることも大切ですね。そんな若くしなやかな体を手に入れるために今回は、私たちの体を中心で支える背骨についてのお話とエクササイズをご紹介したいと思います。
背骨の役割
まずは背骨の簡単な構造を見てみましょう。
背骨はまっすぐな一本の骨ではなく、椎骨というブロック状の骨がひとつひとつ積み重なって構成されています。その骨が首のあたりに7個(頚椎)、胸のあたりに12個(胸椎)、腰に5個(腰椎)、合計24個が重なって頭から骨盤までを繋いでいます。
そして積み重なった全体の形状はストレートではなく、頭から骨盤までゆるやかなS字のカーブを描いています。
このような構成によって背骨は、重力や頭を支える上からの圧力や、歩いたりジャンプしたりした時の下からの衝撃などを和らげ、体への負担を限りなく減らしてくれているのです。
また24個もの骨が重なることで関節が増え、背骨の可動域は大きくよく動かすことができ、私たちの日常動作やスポーツを十分におこなうことができるのです。
背骨を意識して動かしてみよう
体を支えたり大きく動いたり、背骨はいろいろな役割を担っていますが、その機能をバランスよく使うことが重要です。普段からなかなか動くことが少ないと、背骨の柔軟性も低下してしまいます。
また同じ姿勢を長時間続けることで、体を支えるために背骨だけでなく特定の筋肉もはたらきすぎてしまい、慢性的な筋肉の緊張、首や腰の痛みを引き起こしてしまいます。
本来持っている背骨のしなやかさと、ゆるやかなカーブを崩してしまわないよう、簡単なエクササイズを実践してみましょう。
【キャット&カウ】
2.息を吐きながら背中を丸めていきます。腰の後ろから首の後ろまで均等に丸くするイメージでゆるやかなアーチをつくりましょう。
両手はしっかりとマットを押すことで、肩甲骨の間を広げます。
3.息を吸いながら逆のアーチをつくるように背骨を反っていきます。2と同じようにゆるやかなカーブをイメージしましょう。
両手は同じくマットを押すことで肩甲骨を下げ、首を長く保ちます。
4.呼吸に合わせて2と3を数回繰り返します。
※詳しい動作は動画をご覧下さい
大切なのは背骨のコントロール
このエクササイズでは背骨を丸めること(屈曲)と反ること(伸展)を繰り返すことで硬くなることを防ぎ、柔軟性を高めていきます。
またどちらの動作でも首の後ろや腰など、ひとつの部位にテンションがかかりすぎないよう均等に動かすことが大切です。
ブロック状の椎骨ひとつひとつを動かすことを、背骨のアーティキュレーション(分節的な動き)といい、このアーティキュレーションがうまくできることで背骨のコントロールが保たれ、しなやかな動きを生んでくれるのです。
簡単な動作ではありますが、背骨の動きをコントロールして、しなやかに思い通り動かせるよう取り組んでみましょう。
- 執筆者:
- 金子 智裕