胃の上の脂肪は姿勢が原因?上腹を凹ませる簡単エクササイズ
上腹が出やすい人の姿勢の特徴
反り腰
上腹が出る人は、上腹を中心にお腹の力が抜けやすい傾向があります。お腹の力が抜けると、内臓を背骨の方へ引き留めておく力が弱くなるので、胃が前に出っぱりやすいです。
お腹が前に出ると、内臓の重みによって背骨も前に引っ張られるため、背骨が前にしなって腰が反ってきます。
あばら骨が浮き出たまま
息を吸うときは交感神経、吐くときは副交感神経がより優位になるといわれています。通常、あばら骨は息を吸ったタイミングで浮き出ます。
しかし、あばら骨が浮き出たままのような上腹の出方をしている場合、交感神経が優位な状態が長く続くこととなります。
交感神経が優位な状態が続くと、緊張しやすい、末端が冷えやすい、胃腸の調子が不安定になるなどの特徴があらわれることがあります。
上腹を凹ませるエクササイズ1:肋骨を閉じる
左右の肋骨を和室の引き戸だとイメージして、左右の肋骨を真ん中に寄せるように力を入れてみましょう。胃が奥に引っ込んでいく感覚がつかめるはずです。
上腹を凹ませるエクササイズ2:肋骨を骨盤の後方へ寄せる
左右の肋骨を、骨盤の後ろ側に向かって近づけるイメージで姿勢を正してみましょう。上腹の筋肉に力が入る感覚や、胃の上を引っ込める感覚がつかみやすいです。
上腹を凹ませるエクササイズ3:タオルで肋骨を寄せる
フェイスタオルを帯に見立てて、肋骨の後ろ側から回しかけ、両手をクロスして帯の端を持ちます。息を吸うと肋骨が広がりタオルを押し広げ、息を吐くとタオルの帯で肋骨を寄せて絞るように手でタオルを引っ張りましょう。
呼吸ごとの肋骨の動きがわかりやすく、寄せるときには上腹が引っ込む感覚もよくわかります。
上腹を凹ませるエクササイズ4:手で肋骨を寄せる
両手を左右の肋骨に当てて、親指を前側・残りの指指を後側に回します。タオルのエクササイズと同じように、息を吸うと肋骨が広がって手のひらを押し広げ、息を吐く時手で肋骨を寄せて絞るようにして肋骨を押します。
手に力が入りやすく、上腹が中に引っ込んで肋骨がすぼまる感覚をつかむことができます。
気になる上腹は姿勢で改善しよう!
胃の上の脂肪が気になる人は、もしかすると姿勢を正せば改善できるかもしれません。
今回ご紹介したエクササイズに慣れてくると、上腹の筋肉が引っ込む感覚を覚えるので、いつでもすぐに再現できるようになります。
上腹が引っ込むと、それまで反っていた腰や、浅くなっていた呼吸も本来の状態に戻ってきます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
- 執筆者:
- 美宅 玲子