油は美容の味方!油の性質を知って細胞レベルで美しくなる
人間のカラダ、一体いくつの細胞でできているかご存知ですか?
人間のカラダは約60兆個の細胞でできていると言われています。その細胞は細胞膜という膜で覆われているのですが、この細胞膜を構成しているのはリン脂質と言われる脂質の一種なのです。
脂質で構成されているこの膜がダメージを受けると、細胞の働きが悪くなり
・元気がでなくなる
・病気になりやすくなる
・病気が長期化する
などが起こる可能性があります。
この細胞膜を構成している脂質は必須脂肪酸と言われるものであり、細胞膜の構成の他にもホルモンの産生など身体機能に重要な役割を果たしています。
いつもとってる油の種類
必須脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分かれます。最近では割と聞くことが増えた言葉ではないですか?飽和脂肪酸とはバターやラード、生クリーム、チーズなど常温で個体になっているものに多く含まれており、既に過剰に摂取されていると言われているものになります。
そして不飽和脂肪酸には魚油やオリーブオイル、ごま油など常温で液体になっているものに多く含まれていると考えると、覚えやすいのではないでしょうか?この不飽和脂肪酸の中に、最近皆さんがよく耳にするオメガ6やオメガ3といった成分があるのです。
オメガ6が多く含まれる油:ひまわり油、コーン油、ごま油など
オメガ3が多く含まれる油:亜麻仁油、エゴマ油、しそ油、EPA、DHA(青魚に多く含まれます)など
ちなみに皆さんがよく食べている菜種油(キャノーラ油)やオリーブオイルに多く含まれているのはオメガ9はであり、これは体内で合成できます。熱に強く酸化しにくいので、普段に使いやすい油です。また悪玉コレステロールを下げる働きもあるので、普段使いしやすい油ですね。
油の性質を知ろう!
オメガ6は市販の揚げ物や惣菜、加工食品に多く使われているもの。日常的には過剰に摂取していると言われています。このオメガ6系の油がなぜ悪者になるかというと、代謝してできる成分が炎症を誘発したり、血液の凝固を促進したり血管を収縮させてしまう可能性があるということ。要は動脈硬化や狭心症などのリスクにつながりかねないのだそう。
その一方でオメガ6の油が不足すると、皮膚状態が悪くなるなどのトラブルも発生するので、全く摂らなくてもいいということでもありません。
オメガ3を多く含む油は、意識しないとなかなか食べない油ですよね。このオメガ3系の油が代謝してできる成分は炎症を抑えたり、血液をさらさらにしたり血管を拡張させる作用があるもの。オメガ6とは逆の働きをするものなんですね。だからこの2つはバランスを考えてとっていく必要があるんです。
またオメガ3を多く含む油の中には、EPAやDHAなど脳や神経組織にも作用する成分でもあるのです。一方で熱に弱く、劣化しやすいなど日常的に使いにく点があるのも確かです。
油を制して美を制する
油は体を作る上でとっても重要な栄養素です。そのためむやみに油抜きをしては、かえって美しくはなれません。
オメガ6系の油をとるときは良質なものにこだわりたい。そのためには、出来合いのお惣菜など、なんの油を使っているかわからないようなものは極力避けたいところ。また熱に弱いオメガ3系の油を使って手作りドレッシングでサラダを作るなどしてもいいですね。
油の性質を知って、賢く摂取し、細胞レベルから美しくなっていきましょう。
- 執筆者:
- 宮尾 リョウコ