アーユルヴェーダから学ぼう。健康で幸せでいられる食事とは? アーユルヴェーダから学ぼう。健康で幸せでいられる食事とは?
画像出典: 美LAB.

アーユルヴェーダから学ぶ、健康で幸せな食事バランスとは?

一般社団法人ビューティヘルスコンシャスライフ協会代表/ナチュラルライフアドバイザー/1児のママ。SNSで話題のアーユルヴェーダのデトックスメニューをベースにした「キッチャリークレンズ」をプロデュース、…
2017年04月27日
こんにちは一般社団法人ビューティーヘルスコンシャスライフ協会代表、キッチャリークレンズプロデューサー工藤万季です。みなさんはバランスを考えた食事がとれていますか?忙しい現代人は手軽で便利なものについつい頼りがち。一見ヘルシーと思う食べ物も果たして本当に健康的なのでしょうか?今日はインドで5000年前から伝わる「アーユルヴェーダ」から、健康で心も穏やかでいられる幸せな食事法をご紹介します。

アーユルヴェーダ的、理想の食事とは?

体が栄養を取り込み、排泄するためには、1回1回の食事が正しい分量の食べ物でできている事が大切です。アーユルヴェーダではこのバランスをとることのできる簡単な方法があります。それが、オーグメンティング:エクストラクティブ=60%:40%です。

この黄金比が体や心を穏やかにバランスよく保ち、強いアグニ(消化の火)をサポートしてくれるのです。

オーグメンティングとエクストラクティブ

食事のイメージ
画像出典: 美LAB.

《オーグメンティング》
体に栄養を与え、増大させる食べ物で、血と肉を作り、活力を高めます。マインドを育て、体のエネルギー源となります。主に甘味の食べ物で、砂糖のような甘さではなく、素材そのものの自然な甘さです。

《エクストラクティブ》
排出を促し、抽出するもので、クレンジング(洗浄)作用があります。主に苦味や渋味の食べ物です。

この2つの食べ物をオーグメンティング:エクストラクティブ=60%:40%で摂ることが理想の食事と言えるでしょう。

しかし現代人はエクストラクティブに偏りがち。主な例が「サラダだけ食べる」と言ったようにヘルシーを勘違いした偏った食事をとっている事。このような食事はエクストラクティブの食べ物ばかりでオーグメンティングの食べ物が取り入れられていません。

このような食べ方ばかりしていると、体は常にクレンジング状態に置かれ、バランスが乱れてしまい、
・肌・髪の乾燥
・便秘
・免疫力の低下
・マインドの乱れ

などの症状に悩まされてしまう恐れがあります。

上記の項目に当てはまる方は、食事のバランスが偏っているのかもしれませんね。

これで分かる!オーグメンティングな食べ物とエクストラクティブな食べ物​​

栄養になるオーグメンティングな食べ物と排出するエクストラクティブな食べ物​​を表にしてみました。これを見ればどんなものを食べるのかすぐ分かります!

■オーグメンティングな食べ物

オーグメンティングな食べ物
画像出典: 美LAB.

<穀物>
米類全般、蕎麦の実、餅、キヌア、オーツ麦、大麦、アマランス

<野菜>
アボガド、サツマイモ、タケノコ、レンコン、カブ、苦瓜(ニガウリ)、トウモロコシ、ズッキーニ、キュウリ、カボチャ

<乳製品>
ギー

<ドライフルーツ>
⇒水に6時間ほど浸すか、火を通す
デーツ、アプリコット、プルーン、クランベリー、いちじく、レーズン

<果物>
⇒その土地で穫れたもの
りんご、キウイ、オレンジ、バナナ、パパイヤ、ライム、桃、さくらんぼ、ベリー類、梨、グレープフルーツ、マンゴー、ざくろぶどう、メロン、いちご

<海藻>
昆布、あおさ、ひじき、海苔、わかめ

■エクストラクティブな食べ物​​

エクストラクティブな食べ物
画像出典: 美LAB.

<豆類>
あずき、ひよこ豆、ひきわりの緑豆、黒のレンズ豆、もやし、大豆

<ナッツ類&シード類>
⇒調理したり水に浸す。
アーモンド、亜麻仁、カシューナッツ、胡麻、栗、マカダミアナッツ、ヒマワリの種ピスタチオ、フェンネルシード

<野菜>
アスパラガス、セロリ、オクラ、ちんげん菜、白菜、ブロッコリー、春菊、ごぼう、しそ、キャベツ、菜の花、ほうれん草、カリフラワー、いんげん、ケール

これを見て普段の食事で何が足りてないか、もしくは摂りすぎているかが分かりますよね。

バランスと質の良い食事で幸せな毎日を。

食事のイメージ
画像出典: 美LAB.

ご紹介したオーグメンティングな食べ物とエクストラクティブな食べ物​​はバランスはもちろんですが、もう一つ大事なのが「質」です。

・ファストフード
・コンビニ食
・精製食品
・加工食品
・スナック菓子etc・・・

これらはお腹を満たしますが、体にとっての栄養はあまり期待できないと思います。そして体内のアグニ(消化の火)が弱まってしまうでしょう。

質も考えた食べ物を選び、どうせ食べるなら体が喜ぶ有益なものを摂りましょう。それこそが健康で、毎日が穏やかで幸せに過ごせる秘訣かもしれません。

執筆者:
工藤 万季