春はデトックスの季節~季節の変わり目を快適に過ごそう 春はデトックスの季節~季節の変わり目を快適に過ごそう
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春はデトックスの季節~季節の変わり目を快適に過ごすヨガ~

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2017年03月14日
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。春はもうすぐそこに来ています。東洋医学では、春は冬に溜め込んだものを排出する季節と言われています。季節の変わり目で風邪を引いたり、花粉症などのアレルギーが出たり、ギックリ腰になったりする人も多い季節ですが、それは体内に溜め込んだ老廃物や毒素を排出するデトックスであるとも言えます。今回は、デトックスをスムーズにして春を快適に過ごすヨガについて、ご紹介致します。

冬に乱れやすい『腎』と、春に乱れやすい『肝』

東洋医学では、冬には『』(腎臓の働きに代表される、老廃物をこし出し冷えやむくみを予防する作用)が乱れやすいと言われています。また、春には『』(肝臓の働きに代表される、解毒の作用)が乱れやすいと言われています。

そこで、『腎の経絡』(腎臓の働きに代表される作用を正常にするツボが連なる気の流れ)を整えるツボやポーズと、『肝の経絡』(肝臓の働きに代表される作用を正常にするツボが連なる気の流れ)を整えるツボやポーズを行っていきましょう。

すね~ももの内側のマッサージ

すね~ももの内側には、腎臓・肝臓・消化器系の働きを整える経絡が通っているので、内すねの骨のきわを親指で、内ももを手のつけ根で、それぞれ押すマッサージや、開脚のストレッチで脚の内側の刺激をしてみましょう。

すね~ももの内側のマッサージイメージ
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湧泉(ゆうせん)のツボ

腎の経絡は、足裏の中心から足指方向へ進んで、くぼみや行き止まりになる部分のツボ・湧泉から始まります。

湧泉は、腎臓や肝臓のみならず、自律神経のバランスから内臓の働きを整えて、どの季節も健康に過ごすのに役立つツボです。そこを親指でじっくりと押してみましょう。

湧泉(ゆうせん)のツボ
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背中の真ん中と肋骨の右側を養生する

背中に手を回し、背中の真ん中辺りをさすって温めたり、トントンとこぶしで軽く叩いたりします。ここにはちょうど腎臓があるので、腎臓を養生することができます。

また、肋骨の右側下から指を引っかけると肝臓があるので、引っかけるマッサージしたり、手のひらで温めたり、右側の体側を伸ばしてみましょう。

肋骨の右側下をマッサージするイメージ
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その他ヨガポーズ

前屈をして背中を伸ばすポーズや、背骨をねじるポーズも、腎臓の刺激ができます。英雄座やヤシの木のように、胸を開いてお腹を伸ばすポーズは、肝臓や胃などの消化・解毒の働きを整えます。

胸を開いてお腹を伸ばすイメージ
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おわりに

ヨガでは普段から全身まんべんなく体を伸ばし動かしているので、特定の効果に偏ることなく広くできます。春のデトックスを意識して、内臓の働きを正常にすることで、気の流れを促し、トータルで健康に春を過ごしましょう。

執筆者:
美宅 玲子