「骨盤が開く」って本当?周りの筋肉を整えて、ゆがみを防ぐエクササイズ!
骨盤は、微妙に変化しているもの
骨盤の関節は3種類あり、左右の恥骨を結ぶ結合部、腰椎(背骨)と仙骨の間の関節、そして仙骨と左右の腸骨の接する面です。いずれも出産の時は数㎝動くことはあるものの、通常は数㎜も動かないとされています。特に出産をしない男性の関節は、動きにくい作りになっています。
骨盤が締まると何がいいのか、締まっていればいいのか?
骨盤が締まると、骨盤周りの筋肉も同時に使われ、内臓下垂を防いで正しい位置に収め、尿漏れなどを防いだり、お腹が出るのを防いだりしてくれます。ただ、締まりっぱなしというのも血流が悪くなり、腰痛を引き起こすことがあります。
一方、骨盤が開く(ゆるむ)と、骨盤周りの筋肉がゆるむので、お腹が出たり、内臓下垂や尿漏れ、骨盤周りの筋肉が不安定なため、ゆがみやすくもなります。
つまり、締まることによるメリットはあるものの、ゆるんだり締まったりする弾力があり、バイブレーションのしやすい骨盤の状態にしておくことがいいと言えます。
骨盤の弾力を保つエクササイズ
それでは、骨盤の弾力を保つエクササイズを行ってみましょう。
床に脚を伸ばして座り、両脚を内側外側に交互にパタパタ倒します。膝は伸ばしたまま、かかとを交互に前に突き出します。足首を大きく回しましょう。
これらは全て、仙腸関節をスムーズに動かしやすくするために役立ちます。
規則正しい生活をすることも、骨盤のリズムを整えます。立ち上がる時にお尻を締める意識のスクワットで、お尻の筋肉を鍛えることも、骨盤周りの筋肉がゆるんでゆがむのを防ぎます。
おわりに
いかがでしたか?骨盤は目に見えるほど大きくは動かないこと、それでも微妙な動きはあって、リズムを持っていること、そのリズムを崩さないことが大切であること、骨盤の容量が大きくなるような関節のスライドや筋肉のゆるみが『骨盤が開く』という意味であること、その必要性とゆるみやゆがみを整える方法があることなど、イメージが湧きましたでしょうか。
バランスやリズムを意識して、締まりやすくなるタイミングで筋トレをすると、より効果的です。どうぞお役立て下さい。
- 執筆者:
- 美宅 玲子