お腹引き締め、代謝アップ!胸式呼吸の効果とやり方 お腹引き締め、代謝アップ!胸式呼吸の効果とやり方
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お腹引き締め!代謝アップ!「胸式呼吸」の効果とやり方

中学から大学まで陸上競技に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生で…
2016年05月22日
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。普段は無意識で行っている呼吸ですが、意識的に深い呼吸をすると、様々な体への効果があると言われています。呼吸は自律神経の支配を受けているので、呼吸を整えることで自律神経の働きをサポートしたり、呼吸筋を大きく使うことで、周辺の内臓の血流を良くする、などがあります。今回はスポーツ選手がよく使っている「胸式呼吸法」の効果とやり方から、体の引き締めや、しなやかに動ける体作りに役立てる方法をご案内いたします。

胸式呼吸のしくみと効果

胸式呼吸は、お腹や骨盤周りを引き締めたまま胸郭(肋骨周り)を広げたり狭めたりして、息の出し入れをする呼吸法です。

呼吸のイメージ
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骨盤からお腹周りを常に引き締めたまま呼吸をするため、姿勢が安定し、ウエスト周りを引き締め、腰痛を予防し、内臓を引き上げます。

お腹周りを引き締めておく(腹圧を高めておく)ことが、運動する時の姿勢を安定させるので、様々なスポーツで使われています。

交感神経を刺激すると言われており、体温を上げて抵抗力を高め、日中元気に過ごしたい時の呼吸法としても適しています。

胸式呼吸のやり方

ストローをくわえたような口で、細く長く息を吐き出します。息が出なくなって、お腹がペタンコでカラカラになるまで長く吐き切った時の、お腹やお尻の引き締まった感覚をキープしたまま鼻から息を吸い込み、肋骨を前後左右に大きく広げます。

胸式呼吸のやり方
画像出典: 美LAB.

肩が緊張して持ち上がらないように気をつけましょう。鼻から吸って肋骨を広げ、口から細く長く吐いて肋骨を寄せ、さらにお腹を引き締める呼吸を、ゆっくり何度も繰り返します。まるで、胸のポンプと口のストローを使って、お腹の中の空気を抜いて真空にしていく過程のようなイメージです。

いかがですか?お腹や骨盤周りが引き締まり、肋骨周りは大きく動かしてポカポカし、活力が湧いてくる様子はありませんか。普段使わない奥の筋肉を使ったり、普段使う以上に大きく筋肉を使うので、体が温まり代謝が上がるのです。

寝起きが悪い時や、やる気が出ない時、眠気を吹き飛ばしたい時にぜひ行ってみてください。

おわりに

胸式呼吸の効果とやり方を実感していただけましたでしょうか。1日2万回行う呼吸のうちの数回、数十回かもしれませんが、活性化した筋肉による代謝の高い状態は、呼吸法をした後、数時間続きますし、お腹を引き締めた感覚も、繰り返せば形状記憶されていきます。気づいた時にいつでも気軽に取り入れてみてくださいね。

執筆者:
美宅 玲子