穀醤(こくびしお)って何?腸からビューティー生活の必需品
■穀醤(こくびしお)とは?
“ひしお”とは、漢字からみてわかるように、しょう油や味噌の原型といわれている発酵食品です。弥生時代ころから作られていたといわれていて、食材を塩漬けにして出てくる液体のことです。そのままだと醤油(しょうゆ)で、熱を加えると味噌(みそ)ということになります。
古い順に種類をいくつかご紹介します。
・魚醤(うおびしお)は、魚を塩漬けにした際でる液体のことで、ナンプラーのようなものです。
・肉醤(ししびしお)は、海外では肉、日本では魚の内臓を塩漬けにします。塩辛というところでしょうか。
・草醤(くさびしお)は、野菜を塩漬けにします。漬物を作った際に出る液体のことです。
・穀醤(こくびしお)は、穀物を塩漬けにしたものです。
今回の主役は、最後の穀醤です。この穀醤は、大和時代からといわれています。魚や肉に比べ安く手に入ることから、大量に生産できたようです。穀物や豆の発酵食品と聞くと、納豆のように美容にも身体にも良いことがわかります。
■穀醤(こくびしお)の美容効果
発酵食品なので、やはり腸にやさしく、善玉菌を元気にしてくれます。そして、それだけではなく、100種類以上の酵素が取れて、ミネラルやアミノ酸も豊富に含まれています。
腸美人と最近よく耳にしますが、なぜ腸が健康なことがよいのでしょうか。それは、腸から栄養を吸収し、体に巡らせてくれるからです。胃は、食べ物の消化を行うだけのところです。ですので、便秘で腸に古い便がへばりついていると、その便を通って栄養が体内に取り入れられる・・・ということは、どんなによい食材を食べても、腸がきれいでなかったら、汚い栄養が体を巡ることになります。
穀醤(こくびしお)で、酵素と善玉菌の二つのチカラで、宿便もきれいになります。
そして何より、こんなに美容効果が高いのに、“作り方が簡単(約1週間)”、“常温保存”、“おいしい”、“どんなお料理にも使える”、“肉などの下味に”などなど、作り方も使い方も簡単で毎日の食卓に並べられます。
■1週間でできる!作り方
《材料》
・醤麹(乾燥)・・・550g
・しょう油・・・600cc
・水・・・300cc
・保存容器・・・4~5Lタッパー(プラスティックでOK)
《作り方》
1.清潔な保存容器に、醤麹を入れます。
2.しょうゆを加えます。(火入れしていない、生揚げ醤油は腐敗する場合あり)
3.水を加えます。(ミネラルウオーターはNG、浄水した水)
4.粒をつぶしながら、全体的に混ぜます。
5.白いアクが浮かんできたら終わりです。
6.次の日から毎日混ぜます。下から上に混ぜ、空気を入れます。
いかがでしょうか?筆者も、友人に勧められ作ってみてびっくりしました。お味噌汁やそぼろの隠し味にすると、子どもも喜んで食べてくれます。あまり嫌いな人がいない味だと思うので、試してみてください。
- 執筆者:
- 山田 みき