いつでも簡単!美姿勢のための3つの習慣【1】目線編
目線と体の動き
バレエダンサーにとって、目線はとても大事です。目線は、体の向きを決め、重心を移動させ、バランスと軸を定めるからです。ジャイロキネシスのレッスンでも、目線とともに体を動かしていきます。たとえば、背骨をねじるときは斜め上後方を見るなど、目線と体の動きは連動しているからです。
では、私たちの生活での目線はどうなっているでしょうか。パソコン作業、スマホを見る、本を読む、会議で資料をみるときなど、下を向く姿勢がほとんどになっていますね。
目線を上げるメリットは?
実際に確かめてみてください。目線を下げると、首は前に傾き、体は丸まり猫背になります。目線を上げると、首は伸び、重心はあがり、背骨は上に伸びます。そう、目線を上げるだけで、体が引きあがり姿勢が良くなるのです。
そして、落ち込んだときに「前を向いて」なんていいますが、目線をあげると気持ちも前向きになるのですよ。さらに、下を向いてばかりだと顔の筋肉はどんどん緩みます。顔のたるみや二重あご予防にもなるのです。
習慣にするコツ
生活の中で、目線を上げる工夫をしてみましょう。
【1】デスクワーク中、時々目線をあげて、斜め上をみる、窓の外を見てみるようにする。
【2】パソコンの画面の位置が高くなるよう、台などで高さを調整する。
【3】スマホを見るとき、スマホをなるだけ高い位置に持ち上げる(あごの高さくらいまで)。
【4】歩くとき、地面やスマホをみるのでではなく、前方または少し斜め上をみる。(ただし、周りの人や物にはご注意)歩きスマホは、できる限りやめましょう。
そして一番簡単なのは、空を仰ぐ、木を見上げる、月や星をみることです。都会の真ん中でも、少し顔を上げれば、きれいな空を見ることはできますよ。地面やスマホばかり見ているよりも、いろいろな発見もあります。
ほんの少しの意識だけでも姿勢は変わります。今日から実践してみてくださいね。
- 執筆者:
- 山中 朗子