冷感インナーはホントに涼しい? 素材を良く見て比べてみる! 冷感インナーはホントに涼しい? 素材を良く見て比べてみる!
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冷感インナーはホントに涼しい?素材をよく見て比べてみた!

2017年08月29日
暑い夏、みなさんどんな工夫をして過ごしていますか?冷房、扇風機、かき氷、冷やし中華。着るものはいかがでしょうか?着ると涼しいと言われる「冷感インナー」着ていますか?いろいろなものが出ていますね。何が違うのでしょう。そもそもなぜ涼しいのでしょう。お伝えします!

涼しいと感じる2つの理由

涼しいと感じる理由はいくつかありますが、代表的なものを2つ。

1つは、触った時にひんやり感じる接触冷感です。これは布の熱伝導性つまり熱の伝わり易さに関係します。インナーで考えるならば、インナーが肌に触れた時に、肌の熱が早くインナーに伝われば、熱が奪われることになりひんやり冷たく感じます。

2つめは、汗が素早く吸収されて蒸発する吸汗速乾です。汗がいつまでも肌の上に残っていては、ベタベタと不快で熱く感じますが、これが素早く吸収されれば快適ですね。また水分が蒸発(気化)する時には、熱(気化熱)が奪われるので涼しく感じます。

この2つは素材によって変わるので、各社素材の組み合わせなど様々な工夫をしているのです。

インナーのイメージ
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素材と性能

衣類のタグには素材が書かれています。ご覧になったことはありますか?冷感インナーの素材は、ポリエステル、綿、レーヨン、キュプラ、ポリウレタンが多いです。ポリウレタンはゴムのように伸びる繊維で、伸縮性をよくするために使われています。

接触冷感に影響する熱伝導性が大きい繊維は綿、レーヨン、キュプラです。但し、冷感は熱伝導性だけで決まるわけではなく、表面に毛羽がなく平滑で薄い布地の方が冷たく感じるなど、ほかの要素も関係します。

熱伝導性が綿に比べて小さいポリエステルがひんやり感じるのは、綿が表面に毛羽があるのに対して、ポリエステルは非常に平滑だからです。

シャツのイメージ
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次に吸汗速乾についてです。私たちの体から出る汗の状態は2種類あります。とても暑い時には水滴状の汗をかきますね。液体です。涼しい時には、水滴は見えませんが、不感蒸泄といって気体状の汗をかいています。

その量は安静にしていても成人で1日約900ml。どんな布が汗を吸いやすいかは、汗が気体か液体かによっても違います。

気体の汗を吸う性質は吸湿性といって、繊維の化学組成に大きく影響されます。一方、液体の汗を吸う性質は吸水性といって、繊維から作られた糸を布にするときにどんな織り方や編み方をするかに影響されます。

吸湿性が大きいのは、綿、レーヨン、キュプラです。ポリエステルは吸湿性がほとんどありません。しかし、ポリエステルは合成繊維ですので、形や太さを変えて作ることができます。

冷感インナーに使われているポリエステルの多くは、極細繊維と呼ばれるとても細い繊維や異形断面と呼ばれる形を変えた繊維を使い、毛細管現象によって汗を素早く吸収する工夫がされています。

綿などが吸湿性と同時に保水性も大きく乾きにくいのに対して、ポリエステルは速乾性が大きいので、吸収された汗が素早く乾くのです

洗濯のイメージ
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冷感インナーは1年中快適と謳っていますが、ポリエステルが多く含まれているものは、吸湿性より吸水性に優れていると考えられるので、液体の汗をかくことが多い暑い夏に、より快適と感じます。

不感蒸泄つまり水蒸気の汗が多い涼しい時期や寒い時期には、吸湿性に優れ、ある程度の保温性を持った綿などの天然繊維がより快適と感じると言えるのではないでしょうか。

お手入れ

お洗濯などのお手入れのしやすさは、ポリエステルが優れているといえるでしょう。他のものに比べてしわになりにくいし、型崩れもしにくいです。

但し、再汚染といって洗濯した時に、他のものから落ちた汚れがつき易い性質があります。また皮脂汚れがつき易いので、しっかり落とさないと黄ばみの原因になります。

黄ばみを落とすのに漂白剤を使う時、ポリウレタンが入っているものは、たとえ白物でも塩素系漂白剤は使わないでください。伸縮性が低下することがあります。

洗濯のイメージ
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おわりに

たくさんある冷感インナーは、それぞれに工夫されていて性能に大きな違いはないように思いますが、それぞれに異なる特徴があります。素材を良くみて、ご自分の生活スタイルにあったものを選んで下さいね。

執筆者:
Yukie Karube

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