冷やご飯ダイエットで痩せやすい体に!効果やコツを栄養士が解説
冷やご飯ダイエットをするメリット
我慢が少ない
世間一般的に糖質制限ブームとなり「ごはんを食べると太る」という考えがとても多いように感じます。そのため極端に糖質制限をし、ご飯を我慢される方がいますが、続けられない方がほとんどです。
しかし、その考えは違っています。ごはんは日本人にとって欠かせない主食であり、メインのおかずを美味しく食べる上でも必要な存在だからです。
極端な制限が続くことで、免疫力の低下やリバウンドのリスクも起こってきます。一方で、冷やご飯ダイエットは、主食を冷えたごはんに限定するだけです。極端な制限にならないので、ストレスなく長く続けられるというメリットがあります。
経済的で安心
お米は日本で古くから食べている食材です。そして、国内で流通しているお米は全て国産です。そのため安全で、価格が安いというメリットがあります。
もしスーパーフードに頼るダイエットや、エステや高級パーソナルジムなどでダイエットになる場合、どうしても費用がかさんでしまいます。経済的な理由で継続出来なかった、という経験はよく聞かれます。その点で、冷やご飯ダイエットは、ごはんを冷ましてから食べるだけ、なので余計なコストがかかることは一切ありません。
冷やご飯ダイエットに向いている人
便秘気味の方
意外かもしれませんが、冷やご飯ダイエットは腸内環境によい影響を与え、結果的に排便のリズムが整いやすいという特徴があります。
冷やご飯の主成分である「老化でんぷん」はレジスタントスターチといって、消化吸収しづらい状態です。吸収されないまま腸に届くので、腸内の有用な菌のエサになることがわかっています。
腸内環境と太りやすさの関連については、研究が進み注目が集まっていますが、痩せている人に多く、肥満の人に少ない傾向のある「痩せ菌」の存在があります。レジスタントスターチはこの痩せ菌のエサになるので、腸内から痩せやすい状態を作ることができるのです。
また朝食に冷やご飯を食べると、その後に腸のぜん動運動を促します。便秘の原因は腸の動きが低下することにあるので、これも便秘解消をサポートすることになるのです。
ごはんが好きという方
好きなものを我慢するダイエットは絶対に続きませんし、精神的に負担になりストレスを感じ、様々な面で悪影響をきたします。
ごはんが好きな方でダイエットを本気で考えているのであれば、ただ熱々のご飯ではなく、冷まして食べる、という習慣付けをするだけで良いのです。ご飯好きにとっては、ピッタリのダイエット方法といえます。
冷やご飯ダイエットを継続させるコツ
ストレスフリーな方法ですので継続はしやすいと言えます。ですが、あえてコツをあげるとすると、いつでも「冷えご飯」を用意できる仕組みづくりです。
ごはんは、多めに炊いて置いてタッパーなどに入れて冷蔵保存しておくのがおすすめです。レジスタントスターチは4℃前後の環境で、効率よく作られます。温度環境でいうと冷蔵庫がベストです。
また、ご飯の炊きあがりは、従来よりも時間の余裕をもって設定することです。例えば炊飯器で予約機能を使う場合は、ごはんを冷蔵庫で冷ます時間を考慮して炊きあがり時間をセットしましょう。
冷やご飯ダイエットの注意点
「冷やご飯であれば好きなだけ食べていいの?」という質問があります。答えはNOです。実はここが冷やご飯ダイエットの落とし穴なんです。
ごはんがレジスタントスターチになることで、吸収はされにくくなりますが、それでもある程度は糖質として体内に吸収されます。もし好きなだけ食べると、糖質がエネルギーオーバーを引き起こし、体脂肪を増やす原因になります。
理想は、まずは今までのご飯量を変えずに冷やご飯へとシフトすることです。それにより量は変えなくても、ダイエットがしやすくなります。
次に、適量を意識してみることです。1食でのご飯の目安ですが「にぎりこぶし1つ分」が標準です。お茶碗によそうときに、是非その量になるように調整しましょう。
冷やご飯で賢くダイエット
冷やご飯ダイエットは、極端な食事制限がないため我慢がなく続けられるのが特徴。また、レジスタントスターチによって腸内から痩せやすくなります。
自分にあった冷やご飯で、賢く、でも我慢なくダイエットできると良いですね。
- 執筆者:
- マカロン